詩0001

あがいた肴

 

よくよく考えれば神様は

肴に僕をしなかった。

前世は肴だったから

能面のような顔をできなくて

さよなら笑顔も作れる

でも、もう笑顔も見せたくない。

とてつもなく大きな川を渡れたら

それはそれで肴だから。

小さな人生渡るのは

大きな人生がないから。

羽交い締めのように厄にとりつかれ

僕は泳ぐ川を歩く。

涙簿黒を作りながら
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